文字の見た目でそれが何語かざっくり判断する方法

はじめに

看板、食品パッケージ、映画の字幕などでふと見かけた文字に「なんとなく○○語っぽい」と感じたことはありませんか?

意味が分からなくても、その言語に特有の”見た目の特徴”は意外と記憶に残るものです。

ということで、世界の言語の「文字の見た目」に注目して、いくつかの言語の特徴を整理してみました。

独断と偏見が含まれています。またこの特徴がある=必ずこの言語であるというものではありません。

各言語の特徴

英語(アメリカ・イギリス)

アメリカ英語

見た目の特徴

・一般的に見慣れた綴り(例:color, center, organize など)

・街中や日常生活でも頻出するため、直感的に認識されやすい

イギリス英語

見た目の特徴

・アメリカ英語に対して以下の違いがある

 - er → re(center → centre)

 - or → our(color → colour)

 - z → s(organize → organise)

フランス語

見た目の特徴

・語尾に -x がつく単語が多い(例:choix, beaux)

・des, les などの冠詞が頻出

・アクサン記号(é, è, ç など)が使用される

補足

・-x は複数形や形容詞変化の一部

・アクサンは発音や意味の区別に用いられる

ドイツ語

見た目の特徴

・-en で終わる動詞が多い(例:machen, fahren)

・w, z の使用頻度が高い(発音はそれぞれ v, ts)

・ß(エスツェット)が使われる

・名詞の先頭が常に大文字で始まる

オランダ語

見た目の特徴

・oe, uu, ij, ei など、母音が連続する綴りが多い

・j の頻出(例:jij, zijn)

・j は英語の “y” に近い音で発音される

スペイン語

見た目の特徴

・¿(逆さのはてな)や ¡(逆さのびっくりマーク)を文頭に使う

・語尾が -o, -a, -ando, -iendo など、母音で終わる単語が多い

ロシア語(キリル文字)

見た目の特徴

・アルファベットに似た形だが、読み方が異なる文字を多く含む(例:P, H, C, B など)

・反転文字や記号のような形状の文字がある(例:Я, Ю, Ж など)

スウェーデン語

見た目の特徴

・å, ä, ö などのアルファベットが使われる

・名詞に -en, -et が付くことで定冠詞の役割を果たす

ギリシャ語

見た目の特徴

・α, β, π, θ, Σ, Ω など、理数系でおなじみの文字を多数含む

・文字の形が、古典ラテンアルファベットと大きく異なるものもある

アラビア語

見た目の特徴

・右から左に書かれる

・文字に点が上下についているものが多い

・文字同士が繋がることが多く、筆記体のような形状

ヒンディー語(デーヴァナーガリー文字)

見た目の特徴

・各文字が**一番上の横線(シローレーカー)**で繋がれている

・構造が縦方向にまとまって見える

タイ語

見た目の特徴

・文字の中に小さな丸が含まれていることが多い

・上下左右に記号が付加される文字構造(母音や声調記号)

中国語

見た目の特徴

・漢字のみで構成される

・**簡体字(中国本土)と繁体字(台湾・香港)**で字体が異なる

・一部の漢字は日常的に見かけないものも多い

韓国語(ハングル)

見た目の特徴

・○, ㅅ, ㄱ, ㅁ など、パーツ状の記号を組み合わせて1文字を作る

・子音+母音を組み合わせることでブロック状の文字構造を成す

まとめ

文字の形や並びだけで「○○語っぽい」と感じるのは、私たちが知らず知らずのうちに言語の視覚的特徴を認識しているからかもしれません。

言葉の意味が分からなくても、その“見た目”を頼りにどこの言語かを推測できる場面は意外と多いものです。

この記事が、言語に少し興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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